夢追人

第26回 野田 翔太さん (アパレルショップ&バーオーナー•ファッションデザイナー)

更新日:2018/07/25

夢追人 Profile

Clothing Shop & Bar Owner / Fashion Designer (アパレルショップ&バーオーナー•ファッションデザイナー)
野田 翔太さん Mr Shota Noda
福岡ファッションの中心地、天神・大名エリアに店舗を構えるセレクトショップ、Publication (パブリケーション)。昨年、弊誌アメニティキャップを制作、今年の夏物にも”PERTH”の文字が。
編集長もリスペクトして止まない、彼の海外カルチャーを日本に届ける想いと、そのバックグラウンドに迫ります。

ファッションに目覚めるきっかけ

小学校4年生の時、知り合いのお兄さんがアメカジ好きで、ヴィンテージのジ ーンズにナイキのエア・ジョーダンを履いているのがカッコ良く映った。中学生の頃からは、友達に一緒に服を選んでほしいと頼まれる事が増え、服に関わる事で生きていきたいと思うようになる。高校ではサッカーをやりたい想いもあったが、部活よりもアルバイトをして服を買うなど、この頃からファッション優先の生活が確立し始めた。

福岡へ上京、念願のアパレル就職へ

高校卒業後は福岡へ。自身のDJとしてのネットワークも活かしながら、福岡での生活も1年が経とうという頃、やっと希望していた古着屋での仕事が決ま る。古着ブームも相まってお店も大忙し。翔太さん自身、当時九州で圧倒的な人気を誇ったファッション誌「SpyMaster」で1ページ丸々紹介されることもしばしば。 アメリカでの買い付けも任されるようになって順風満帆に思えたが、トレンドが変わって状況も一変。新品の服も販売を始めた頃、自身の販売員としてのスタイルも確立してきたことをきっかけに独立。

独立から自身のブランドを立ち上げ

若干25歳で自身のお店、「Publication(パブリケーション)」をスタート。不安よ りワクワクが圧倒的に勝っていたし、何より身体が勝手に動いていた。1年目から快調な営業を続けていたが、5年目に買い付け先のニューヨークでバイク事故に遭う。
左手を骨折したまま帰国し、商品が出せない程の激痛で1カ月半の休業を余儀なくされる。仕事が生き甲斐の翔太さんにとっては苦痛でしかなかった。買い付け直後で金銭的な余裕もなくなり、通院もままならないほどになってきた頃、自分でギブスを外して営業再開するも、冬の買い付けは行けずに営業に大きな影響をもたらす。

その後紆余曲折がありながらも、2年前にスタッフも入れて、チームになった。さらにオンライン販売開始や、世界的現代アート作家Mr.Brainwash氏の アパレルブランド世界独占販売などで売り上げも伸び、昨年満を持して自身のブランド「illcommon(s イルコモンズ)」を旗揚げ。

(写真左)現代ストリートアートのカリスマMr.Brainwash。 来客リストには、ハリウッドセレブと並んで翔太さんの名前が。
(写真中央)Justin Beaverも愛用するブランドOAK。そのマネージャーから、“金渡すから、お前のバスパンすぐ送ってくれ!”と言わしめたイルコモンズ。圧巻です。
(写真右)かのBALENCIAGAより先に このカラーコーディネーションを世に生み出したことが話題に。

翔太さんの信念と、目指すもの

服を売っているが、届けているのはカルチャー。Publicationでは一点一点 の販売でなく、トータルのコーディネートでの提案に拘る。トレンドの動きは早いけど、トレンドを追うのも勉強であり、カルチャーを追う事。仕入れるブランドもしょっちゅう変わるが、常に変化することを厭わない。そんな翔太さんのコーディネートや生きる姿に憧れて、お店には熱い常連客が日々集まっている。

(写真左)昨年はエキスパースとのコラボが実現!
(写真右)オリジナルブランド、イルコモンズのシグネチャーTシャツに”PERTH”の文字が!大ファンを公言している編集長も感激の一言!

アメリカは大好きだけど、アメリカに住みたいとは思わない。日本にも沢山魅力はある。
アメリカから教わる事は沢山あるが、それに日本の良さが加わったら最高になると思ってる。明日がどうなるかわからないからこそ、今最高と思えることをやっていきたいし、提案していきたい。

翔太さんは翔太さんのスタイルで、これからも夢を追い続けます。

Private Time

観光は、憧れのあの人のお店に行ければ十分!

アメリカには数え切れない程飛んでいるが、自由の女神すら近くで見たことがないほど 観光に興味がない翔太さん。それでもリスペクトしてやまないカフェ・オーナー、John Seymour氏のお店「Sweet Chick」に行く事はニューヨークでの楽しみの一つ。憧れの人の 現場を見て、多くの刺激をもらえる事が、食事以上に最高の栄養になっているようです。

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