夢追人

第30回 木村 宏さん (シェフ)

更新日:2019/03/24

夢追人 Profile

Chef (シェフ)
木村 宏さん Mr Hiroshi Kimura
日本で誰もが羨むようなキャリアを一旦脇へ置いて、フラットに世界を見たときに、自分が求めるライフスタイルと出会った木村さん。覚悟が道を創ることを証明してくれた、ワーキングホリデー(以下WH)から学生、永住権申請までの道のりをご紹介します。

日本からパースへ

大学卒業後、日本最大手の証券会社で荒波にもまれながらも着実に結果を残してきた木村さん。キャリアアップのために将来転職することを考えた時、漠然とだが「英語」がキーになると思った。

特別どこに行きたいとは考えていなかったが、WHビザはお金を稼ぎながら語学学校にも一定期間通うことができるのが魅力的だった。中でもオーストラリアは最長2年間滞在できる可能性があり、どうせなら日本人が少なく自然に溢れた街に行きたいと思い、2013年9月にパースに降り立った。

パースからマーガレットリバーへ

パースで最初の2ヶ月間学校に通った後、セカンドWHのためにワイナリーで有名なマーガレットリバーに移動した。運良くブドウ畑での仕事がすぐに見つかったが、ここでの生活は新しい発見と出会いの連続だった。

日本では1日の8割以上の時間を仕事に注ぎ込み、学ぶことは多かったものの、ずっと続けられる生活ではないし、望む形とも違うことははっきりしていた。
マーガレットリバーでの生活は、朝早く仕事が始まり、午後3時には終わって友人や大切な人と過ごす時間を持つことができた。日本では興味がなかった料理も初めて楽しいと思えた。小さな町だけど不便さは感じず、逆に小さな町だからこそ、地元の人たちと助け合いながら心の通う生活ができた。

WHの1年が終わる頃に、アジア諸国を巡る3ヶ月間の旅に出たが、こうやって好きな旅をしながら、好きな土地で暮らしたい、と心から思えたのは、マーガレットリバーでの生活、人との出会いのおかげだった。

思い立ったが吉日、セカンドWHでオーストラリアに戻ってすぐに、これからの可能性を探るため、パースにある留学エージェントに相談。自分で調べてもわからなかったことがクリアになり、漠然とした気持ちが明確な目標に変わった。

専門学校で調理師の勉強をスタート

↑クラスメートは同志。プライベートでも仲が良く、絆を深めている。

2016年2月からマーガレットリバーのTAFE(テーフ)で調理師としての勉強をスタート。2年の勉強の間にスポンサーを見つけるプランで考えていたので、スポンサー探しも同時並行で必要だったが、まずは何よりも経験とスキルを身につけて、どこでも認められる、必要とされる人材になるため、世界的に有名なワイナリーや料理長の元で修行を積んだ。ただ、スポンサー先が見つかる確証があるわけでもなく、学生ビザの限られた就労時間内で経済的な部分もカバーしながらの生活は容易ではなかった。

大きな支えとなったのは、同じ目標に向かう学校のクラスメートたち。お互い情報交換をしたり、同じ悩みを共有して励まし合うことができたのは何にも代えがたい時間だった。

そんな時、追い打ちをかけるかのように移民省から大きなビザ変更が発表された。動揺はしたものの、こんな時こそ巷に溢れる噂に流されず、正確な「情報」を得るためにまずは自分で調べ、留学エージェントに紹介してもらったビザコンサルタントにも確認をし、万が一のオプションもわかった。きっとここで手を止めたら終わり、今やれることを続ければ絶対に先に繋がると信じていた。

大きな試練乗り越え、夢への大きな一歩を歩み始める

何とかギリギリのタイミングで永住権の申請ができ、現在はスポンサー先のワイナリーWatershedのレストランで副料理長として修行の毎日。

↑料理は、自分が大学の時に没頭した化学と似ていて、クリエイティブでありながら全ての材料の組み合わせや配分が絶妙なバランスを表現するのが面白い。

永住権が取れた暁には、世界一周の旅に出て、自分が理想と感じたオーストラリアらしいライフスタイルを満喫したい。そして将来的には自分と同じようにこの土地を愛し、ここで頑張りたい、という人たちに雇用を生み出せるようなビジネスを自分でしたい。
木村さんは 、これからも夢を追い続けます。

Private Time

4WD車でマーガレットリバーの大自然を満喫!
マーガレットリバー特集でも紹介していますが、マーガレットリバーには4WD車でしか行けない絶景スポットがたくさんあり、木村さんもそんな場所に出かけて、ドローン撮影をしたり、釣りをしたり、趣味を楽しんでいるそう。

オーストラリアは趣味や遊びも超真剣にできる環境やライフスタイルがあるのも大きな魅力。
「幸せは自分の心が決める」そんな当たり前だけどとても大事なことを、木村さんからいつも教えていただいています。いつもありがとうございます!

このコーナーへの感想はお気軽にこちらまでどうぞ!