生活相談

美容第22回 未来の会計ってどうなるのでしょうか?<後編>

更新日:2017/11/23

前回は、AI (人工知能) を中心としたテクノロジーの発達により多くの経理業務が自動化され、雇用が失われる可能性について触れました。様々な業種で自動化が進み失業者が増加すると言われますが実際はどうでしょうか?
AIの発達は労働者を単純作業から解放し、より高度な判断を要する業務へのシフトを可能とするでしょう。
また、AIにより様々な財務・生産数値の分析が可能となり、本能的な経営判断を合理的な数値分析により補完できるようになります。
さらに、ブロックチェーンのような新技術により、企業間データの相互依存や共通化が進み、財務・税務書類、品質・環境関連コンプライアンス書類には、これまで以上の正確性や目的適合性が要求されるとともに、監査人・規制当局といった関係者は容易に内容の妥当性を検証することが可能となります。

会計 (Accounting) のそもそもの目的は経営判断への基礎数値の提供です。Accountability(説明責任)と言われるように、会計は経営判断や結果に関する説明書類でもあります。
経営判断をサポートするための判断の積み上げやAccountability遂行のための業務は日々増加しています。また、コンプライアンスの厳格化により、数値の作成者のみでなく多くのリスク管理者や数値分析者も必要とされています。

AIにより単純作業は減りますが、AIの苦手な判断や倫理観を伴う業務は、引き続き多くの需要があります。AIをどうデザインし結果を活用するか、といったITスキルや経験がこれからの経理人材によって他者との差別化となっていくでしょう。

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竹中真一
世界で戦える会計プロを目指して資源の本場パースへの永住を決意。物事が上手くいかなくてもパースの空を眺めて好きなコーヒー飲めば大抵のことは忘れる楽天家。酒を飲むと肝心なこともよく忘れるのが難点。