生活相談

美容第33回  オーストラリアは会計年度の変わり目が毎年7月と聞きました。豪政府の新年度予算から見る、今後のオーストラリアの動向を教えてください。

更新日:2019/09/20

オーストラリアの会計年度は7月に始まり6月で終わる6月決算を採用しています。豪政府は新年度の予算を毎年4、5月あたりに公表して、豪政府としてどのような点について焦点を当てているかなどを積極的に発信しており、国民の注目度も高いです。そこで、今回公表された新年度予算の税金関連で注目すべき点についてご紹介します。

今回の新年度予算では大目玉になるような案はありませんでしたが、中低所得者向けの所得控除や税額控除の拡大や、段階的所得税率の引き下げの維持一回限りの光熱費助成金の支給等が盛り込まれています。今年は新年度予算の発表が連邦選挙の直前だったこともあり、このように当たり障りなく、票田が大きな中低所得者層が好意的に受け入れる予算となりました。そのため、オーストラリアの今後の動向を読み解くのにあまり有用な材料ではありませんでした。

次回の連邦選挙は2022年(もしくは2022年より前)を予定されているため、来年及び再来年の新年度予算には、与党が目指す方向性が一層色濃く表れるのではないかなと思います。新年度予算とは離れますが、現在、相続税の導入の検討が行われているなど税負担や貧富の世代格差を縮小しようとする方向にあります。今後の税制の変更には注視する必要がありそうです。

なぜオーストラリアの会計年度が7月から6月なのかはっきりした理由は見当たりませんでしたが、アクティビティが多い夏は忙しくしたくないという考えなのかなと勝手に納得しています。

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竹中真一
世界で戦える会計プロを目指して資源の本場パースへの永住を決意。物事が上手くいかなくてもパースの空を眺めて好きなコーヒー飲めば大抵のことは忘れる楽天家。酒を飲むと肝心なこともよく忘れるのが難点。