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川内優輝選手City to Surf 2連覇達成!おめでとうございます!!

更新日:2015/08/31

パース日本人学校にて、祝勝の交流イベントが行われました

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2015年8月30日(日)、パース市内で行われたマラソン大会・City to Surf にて川内優輝選手が2時間16分の記録で、大会2連覇を達成しました。歓喜に沸く中、川内選手、中田選手の2人がパース日本人学校へ訪問。生徒や保護者に向けて、大会の報告と交流の会が開かれました。

City to Surfは、今年で41回目の開催を迎え、パースの春の風物詩ともなっている大会。毎年5万人近くの参加者が世界中から集まり、南半球で2番目に大きなマラソン大会となっています。

大会の翌日となる本日(8月31日)、川内選手、中田選手とも疲れた様子を見せず、笑顔で日本人学校の生徒さんの前に姿を見せてくれました。生徒さんからは、歌と横断幕でお2人を歓迎。保護者を含めて交流会が始まりました。

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最初にお2人から大会の様子が伝えられ、地元のオージーが「おはようございます」と日本語で話しかけてくれたり、「Oh Yuki」と声をかけてくれたり、フレンドリーに応援してくれたことをお話くださいました。

その後、生徒さんたちから「どうやったら早く走れるようになるか?」、「苦しくなったときはどうするのか?」といった質問に、わかりやすい言葉でマラソンの魅力や、人生で大切なことを教えてくれました。

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川内選手:マラソンが上手になる秘訣は、楽しく走ることです。楽しいと思って練習すると、苦しいはずの練習が楽しく思えてきますし、何時間でも走ることができます。

私は大学時代まで結果が出ないランナーでした。小学生の頃は、野球部やサッカー部の人たちに勝つことはできなかったですし、高校に入ってもでも全国大会には行けず。結果が出始めたのは、大学時代からです。人に言われたことをするだけではなく、自分にはどんなトレーニングが合っているのかを考え、森の中を走ってみるなど独自のスタイルを生み出してきました。

壁にあたったときに諦めるのではなく、“どうしたら楽しくなるか”“どうしたらもっと上手になるか”を考えて、自分にとっての正解を見つけることが大事だと思います。

陸上に対してまっすぐな気持ちでいたい!という気持ちから、実業団などに所属せず市民ランナーとして活動される川内選手。インタビューから飾らないお人柄と、マラソンに対する強い信念を感じることができました。こうした想いが、“全力で走り切る”川内選手の走りを生み出しているように感じました。

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中田選手:早く走るためには、”誰かに喜んでもらうぞ!”という気持ちが大事です。自分のために走っても結果はついて来ません。みなさんの大切な人だったり、私たちの場合は応援してくれる人たちのことを想って走ると、自分一人以上の力を出すことができます。

私の場合は、全盲ランナーの伴走を務めているので、相手のことを常に気にかけながら、相手と同じスピードで走るようにしています。お互いの性格を理解し、お互いを助け合いながら、相手のすぐ傍で走っています。

目標を達成したときの喜びは、本当に嬉しいものです。みなさんにも達成感をたくさん味わってほしいですね。

教員免許を持ち、子供が大好きだという中田選手。少しの時間も惜しまずに生徒さんと触れ合っている姿が印象的でした。黒板を使ってマラソンについて楽しく語っている中田選手は、相手の懐にすっと飛び込み、相手の心をつかむ“心のコミュニケーター”のように感じられました。

最後にお2人にパースの印象をお伺いしました!

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川内選手:日本の8月は残暑が厳しいので、パースがとても涼しく感じます。偶然にもスワンリバーをランニング中に野生のイルカに会うことができました。野生のイルカを見たのは人生で生まれて初めてです。色とりどりの鳥たちの種類にも驚きました。こうした海外の環境に身を置くと、公務員の仕事をいったん忘れ、癒され、マラソンに没頭することができます。

レース中は、キングスパークの入り口からのシティの景色がとても綺麗でした。パーク内に入ってしまうと頭の中はマラソンでいっぱいでしたけど(笑)
一番にフィニッシュラインをゴールした瞬間は最高でした!!

中田選手:
芝生が気持ちが良いですね。日本では芝が自生していることは珍しいと思うのですが、パースではどこに行っても天然の芝生が広がっているのがいいですね。モンガー湖周辺をトレーニングで走ったりもしましたが、ブラックスワンを見かけたり、緑と水に囲まれた自然環境でランナーにとっては最高の環境です。

沿道から日本人の方の声援がたくさん聞こえてきて嬉しかったですし、こうして日本人学校を訪問することができて、日本とパースとのつながりの深さも感じています。

川内選手、中田選手、ありがとうございました。
今後のロンドン世界陸上やオリンピック選考会に向けたご活躍をパースより応援しております!!来年以降も、ぜひパースに帰ってきてくださいね!

川内選手、中田選手プロフィール

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川内優輝(Yuki Kawauchi) 1987年3月5日生まれ、埼玉県出身
「最強市民ランナー」と呼ばれ、埼玉県庁で働く傍ら仕事以外の時間を使ってランナー活動を行う。オーストラリアの4大大会(パース、ゴールドコースト、シドニー、メルボルン)全てに出場した経歴を持ち、4度の優勝を果たしている。2014年のCity to Surf では、大会新記録を打ち立てて優勝。2度目の挑戦となる本大会にて連覇を達成した。

中田崇志 (Takashi Tanaka)  1979年10月23日生まれ、東京都出身
全盲ランナーと共に走り、共に戦うランナー。2004年アテネパラリンピックにて、高橋勇市選手の伴走を務め、見事金メダルを獲得。その後、2012年ロンドンパラリンピックでは和田伸也選手のバディーとして銅メダルを獲得する。“盲目のランナーには同じスピードで走る伴走者が必要である”という強い使命感とともに、世界で戦い続けている。